高齢出産のリスクを知りたい人
「高齢出産はリスクが高いって本当かな?難しいのかな?」
「どんなリスクがあるのかな?諦めた方がいいのかな?」
「もし産めたとして、育てていくのも心配」
こういった疑問に答えます。
✔本記事のテーマ
この記事を読むことで高齢出産の現状やリスク、そしてそのリスク対策の方法、更には高齢出産ならではのメリットまでが具体的にイメージできるようになります。
✔本記事の内容
- 高齢出産の現状とリスクを知りたい
- 高齢出産のリスクを少なくする方法
- 高齢出産にはメリットもある
✔本記事の信頼性
この記事を書いている私は15年間の看護師経験と、統合医療生殖学会の柳田浩二先生の元でセラピスト向けの不妊勉強会「不妊治療の今」を学んでいます。これらの知識と経験をもとにサロンを開店してからのおよそ2年間で7割のお客様を妊娠へと導いています。
高齢出産はリスクが高いって本当?
高齢出産の現状
日本産科婦人科学会によると高齢出産とは、35歳以上の初産婦(高齢出産(高年初産))と定義されています。
今の日本の現状では、晩婚化や人生を自由に謳歌できる時代になったことが大きな理由で、この高齢出産と呼ばれる年代での出産が年々増加しています。
でも、この高齢出産には若いころの妊娠・出産と違い、リスクがあります。
では、どんなリスクがあるのでしょうか?
高齢出産の4つのリスク
- 流産が増え、子どもが無事に産まれる率が下がる
- 病気にかかりやすくなる(妊娠中毒症も含める)
- 赤ちゃんの発育に影響がでることがある
- 難産になりやすい
1.流産が増え、子どもが無事に産まれる率が下がる
女性が妊娠する年齢が高くなると、流産や早産、死産が高くなる傾向にあります。(40歳での流産率は50%)
その原因の1つとして考えられているのが、加齢にともなう卵子の老化と妊娠力(妊孕力)の低下です。
卵子が老化すると、染色体異常の子どもが産まれる確率も上がるといわれます。
2.病気にかかりやすくなる(妊娠中毒症も含める)
妊娠前から太り過ぎだった妊婦さんや高齢出産の妊婦さんは、妊娠高血圧や妊娠糖尿病をはじめ、「前置胎盤」「胎盤早期剥離(はくり)」などの合併症の発生頻度が高くなります。
また年齢が上がるごとに子宮筋腫や卵巣腫瘍などの婦人科合併症も増えます。
3.赤ちゃんの発育に影響がでることがある
妊娠中毒症になったり、そもそも冷えなどが原因で血流が悪いなどの症状があると、母体の体内環境が悪化するために胎児が低栄養になり、発育が阻害されてしまいます。
一方、母親がやせすぎなのも問題です。
やせている妊婦さんから生まれてくる赤ちゃんは低体重児であることが多く、生まれた時に体重の少ない赤ちゃんは、将来、糖尿病や心臓病などの生活習慣病を発症する可能性が高いということがわかっています。
4.難産になりやすい
高齢でかつ初産の場合、産道や子宮口が硬くなっているため難産になりやすく、帝王切開になる確率が高くなります。
若い人に比べて体力も落ちているので産後の回復も遅くなります。また、産後の子宮や体の復古(元に戻る)も悪くなります。
難産の主な原因として挙げられるのは、妊娠高血圧症候群・前置胎盤・加齢にともなう子宮の筋肉の伸縮性低下などです。
さらにはなかなか陣痛が来なかったり、出産が長引くことで母子ともに負担がかかることを避けるために、帝王切開が必要になるケースが多くあります。
高齢出産のリスクを減らそう!
卵子の老化を予防するための3つの方法
- ミトコンドリアを鍛える
- 糖化を防ぐ
- 血流を良くする
ミトコンドリアを鍛える方法3つ
- 運動をする
日ごろから運動をして体力のある人の身体は基本的に元気です。
すると卵子を育てるミトコンドリアも元気になるので、卵子も元気に育ち、排卵した後の卵子の体力も持続します。
- 良質なたんぱく質を摂る
良質なたんぱく質はミトコンドリアの原料・栄養・エネルギーになります。
- 糖質制限&良質な脂を摂る
糖分や質の悪い脂はミトコンドリアの元気をなくします。
糖化を防ぐためにも糖質は必要最小限にし、脂を摂る時は必ず質の良いものにしましょう。
糖化を防ぐ
糖質を摂りすぎると体の中で糖があまり、たんぱく質とくっついて身体を焦がす現象が起きます。
これを糖化と言って、イメージは老化と同じです。
卵子も精子もたんぱく質でできているので、糖を摂りすぎてしまうと卵子も精子も老化してしまいます。
血流を良くする
卵巣や子宮に血液が十分に行き届くことで、元気で質の良い卵子が成長し、 受精卵を迎える子宮内膜もふかふかに厚くなります。
血流を良くするためには身体を冷やさないことを徹底しましょう。
妊娠中毒症を予防する体質改善は6つ
- 早寝(良質な睡眠)
- 水分をたっぷり摂る
- 低糖質高たんぱくのバランスの良い食事
- 適度な運動
- 身体を冷やさない
- ストレスをためない
妊娠しやすい身体へと導く体質改善法は、妊娠中、産後も含めて有効なとりくみです。
本来の自然で健康な体へと体質を導いていくことが、いかなる病気をも遠ざける最善の方法です。
規則正しい生活習慣とバランスの取れた食生活がとっても大切です。
難産予防には身体を動かすべし
でもやっておくと予防できる効果は高い!というものはあります。
≪おすすめの運動≫
- ストレッチ
- マタニティヨガ
- 水泳
- ウオーキング
妊娠中から骨盤&股関節周りの人体や筋肉をほぐしておくと、妊娠中の下半身の違和感や圧迫痛も緩和できるし、出産もスムーズになることが多いです。
書籍やインターネットにも情報はたくさん載っていますので、ご自分の好きなものを探してみて下さい。
身体を動かすときの注意点は、決して無理をしないことです。
お腹が張っていたり、違和感があったり、風邪を引いていたりといつもと少しでも違うときには安静にして、決して運動はしないようにしましょう。
そして妊娠中の過度な体重増加も、産道を狭くしてしまうので難産になり易い大きな原因になりますので気を付けましょう。
高齢出産のメリット
高齢出産にはリスクも不安も大きいです。
ですが、メリットもあります!
人生経験が豊富な分だけ知識も多く、精神的にもゆとりがあります。
たくさんの経験をして良いことも悪いことも、楽しいことも辛いことも知って、それを乗り越えてきたアラフォー世代ならば恐らく人としても魅力的でしょう。
自分のしたいことを堪能して満足した状態で母親になれるので、その分だけ育児に時間と情熱を注ぎやすくなります。
命の大切さや尊さも実感しているはずです。
共働きであれば、経済的にも安定していることも多いです。
生まれるまでは大変ですが、生まれてからはアラフォー世代ならではの子どもの育て方があり、それは必ず子供にとってプラスになるはずです。
何歳であっても、子供を心から望み、愛情をもって育てることは素晴らしいことです。
自信をもって生まれてくる赤ちゃんを迎えてあげましょう♪