体外受精の成功率が知りたい人
「体外受精を何回くらいすると妊娠できるの?」
「体外受精って何をするの?」
「体外受精ってお金が高いって聞くけど払えるのかな?」
こういった疑問に答えます。
✔本記事の内容
この記事は体外受精をするにあたり、その成功する確率、具体的な方法、実際にかかる費用を知りたい方に向けて解説しています。
この記事を読むことで、体外受精とは何か?自分にも該当するのか?ということが分かるようになります。
✔本記事の信頼性
この記事を書いている私は15年間の看護師経験と、統合医療生殖学会の柳田浩二先生の元でセラピスト向けの不妊勉強会「不妊治療の今」を学んでいます。これらの知識と経験をもとにサロンを開店してからのおよそ2年間で7割のお客様を妊娠へと導いています。
体外受精の成功率
年代別の妊娠率&出産率&流産率
年齢 | 妊娠率 | 出生率 | 流産率 | 確率 |
35歳 | 38% | 18.4% | 20.1% | 5~6回に1度 |
39歳 | 27.4% | 10.3% | 30% | 10回に1度 |
40歳 | 26% | 7.7% | 34.6% | 13回に1度 |
45歳 | 7% | 0.6% | 63.2% | 100~200回に1度 |
(2017年日本産科婦人科学会資料)
※この数値は不妊治療クリニックによって、多少の変化があります。
不妊治療をすると妊娠できると思っている人は、意外と多いです。
ですが、この表から分かるように治療を施しても決して高い成功率ではありません。
体外受精と顕微授精の違い
体外受精とは
体外受精と呼んでいるのは媒精という方法で、採ってきた卵に精子をふりかけて、精子が自然と入っていくのを待ちます。
そして受精卵ができて順調に成長したら、子宮に戻します。
体外受精は、卵1個に対して10万から20万の運動精子が必要です。
顕微授精とは
顕微授精は、顕微鏡を使って卵子の中に精子をピペットという細いガラス管で捕まえて注入します。
受精卵が出来た後は、体外受精と同様に培養して子宮に戻します。
顕微授精では、体外受精でクリアできなかった受精障害をはじめ、卵1個に対して動いている1精子あればいいので、男性不妊の障害もかなりクリアできます。
(亀田IVFクリニックより)
体外受精と顕微授精の選び方
不妊治療の方法や使用する薬は、患者に決定権があり、希望を伝えることも可能ですが、基本的に病院や担当医の判断になることが多いです。
体外受精にするか顕微授精にするのかは、卵のグレードや精子の状態、前回までの成績で医師が判断します。
その結果を患者に説明し、一緒に考えたり患者が最終決定することになります。
採取できた卵の個数で費用面でもかなり負担が変わってきます。
それぞれのメリットとデメリットを熟考し、判断するようにしましょう。
体外受精にかかるお金の問題
体外受精の費用
体外受精にかかる費用はおよそ30万~40万円。
顕微授精にかかる費用は40万~50万円と言われています。
これは採卵できた数や、胚盤胞まで育ち凍結する数、そしてそれぞれの病院の設定された費用の違いで、総合的にかかる費用には大きな差があります。
いずれにしても初診料や検査費用に加えて上記の金額が一度の体外受精でかかってくるのですから、相当な出費になります。
「そんなに払えない。でも赤ちゃんを諦めるのは嫌」
と青ざめてしまった人は、安心してください。
国からの助成金があります。
不妊治療を始める前に決めておくこと
- 治療にかけられる上限金額を決めておく
- 治療の内容について、どこまでやるのか。
- 何歳まで続けるのか?
不妊治療を始める前に、ご夫婦で必ず話し合っておきましょう。
不妊治療にはお金がかかります。
そして多くの方が時間も労力もかけて臨まれることになるでしょう。
その間に気持ちも体にも大きな負担がかかり、まともな精神状態で今後のことを考えるということができなくなることがあります。
だからこそ、治療を始める前にしっかりと自分たちの経済状況、環境、生まれた後の育児まで考えた上で、上記3つの限度や期限を決めておくと安心して自分たちのオリジナルの妊活プランが立てられるはずです。